たった1冊の参考書で実地試験に合格する勉強方法

実地試験の勉強方法 勉強方法

実地試験が学科試験と大きく異なる点は、記述方式であるところです。そのため、学科試験の時のように過去問題だけを解いておけば合格点がとれるというほど簡単ではありません。

極端なことを言ってしまえば、選択肢の中から正誤を選ぶだけなら、選択肢の文章の内容が全く分かっていなくても単語や数値の組み合わせのポイントとなる部分だけを覚えておけば正解することができます。

しかし、記述式となるとある程度の知識を持っていないと文章として答えることができなくなります。

とはいえ、過去問題を解くことは重要

独学で、しかも限られた時間の中で効率よく試験勉強をするためには、過去問題に目を通して傾向をつかむことです。傾向をつかまなければ、どのような点に重点を絞って勉強すればよいか見当がつきません。

また、記述式といっても穴埋め問題などもあり、その部分に関しては過去問題が使いまわされていることも少なくなく、確実に点数を稼ぐことができます。

試験勉強をどこから手を付ければよいかわからないという人は、1、2年分ほど過去問題を解くことから始めてみるのが良いかと思います。

全く手つかずの状態で、いきなり過去問題に取り掛かって意味があるのかと思うかもしれませんが、実地試験の勉強に取り掛かろうとするあなたは、学科試験に合格してるはずです。手も足も出ないということはないと思います。

たとえ、手も足も出ない状態でも心配ありません。ここで、重要なのはどのような問題が出題されるかを把握することが目的なのですから。

記述式の作文は答えが1つではないのがよいところ

学科試験のマークシート方式は正誤がはっきりしているため、ひたすら暗記するだけの単純作業なので、記述式に比べると点数を取ることは難しくありません。

しかし、記述式の1問目から3問目までの作文は、こうでなければならないというはっきりとした正解がないので、ぼんやりとでも答えることができることが利点です。

うまく答えることができなくても文中にキーワードを入れれば、正解のような文章を作ることはできます。また、そのキーワードが思い浮かばなければ、言い回しを変えて答えることもできます。

とにかく、キーワードとなる用語や数値を文中に入れて、無理やりにでも文章にしてしまえば、点数につなげることができるのです。

そうは言っても、無理やりにでも文章を作るのことができない。と考える人は少なくないでしょう。

そこで、勉強方法は参考書の文章を暗記するような勉強方法ではなく、図解とキーワードとなる用語や数値をセットしにして映像としてイメージで覚えるような勉強方法が効果的です。

そうすれば、文章を暗記するように細部まで覚えていなくても、大雑把に覚えていれば、それらしい文章を作ることができます。

そのためには、参考書は図解が多く載っているものがおすすめです。

私は下記の参考書を使用しましたが、図解も多く覚えやすかったと感じたので紹介しておきます。

出題パターンは毎年同じなので対策は難しくない

何年分か過去問題を解いてみればわかることですが、出題の形式は毎年ほぼ変わりありません。

1問目は、過去に自分が経験した建築工事をもとに答える形式になるため、事前に解答を作成しておいたものを暗記しておけば確実に点数につなげることができます。

2、3問目が、一番難しい出題内容になるかもしれませんが、前述のとおり作文形式の答えは絶対的な正解があるわけではないので、前述の通り図解とキーワードで覚えたイメージを文章にすることができれば、点数につなげることができます。

4、5、6問目は記述式ですが、キーワードを答えるような問題なのでほぼ暗記問題と言えるでしょう。過去問題からの使いも回しも多いので、とにかく過去問題を多く解きましょう。過去問題を解くだけで、かなりの点数につなげることができるはずです。

どれくらい勉強すれば合格できる?

他の人と勉強時間を比較したことがないので、一般的にはどれくらい勉強すればよいか答えることができませんが、参考までに、私が合格したときに試験勉強にかけた時間を書いておきます。

まず、学科試験が合格してから実地試験の過去問題を2年分解きました。それからしばらく試験勉強は手付かずの状態でした。受験日の1か月前くらいから空き時間を利用して、参考書の図解を中心に流し読みをしていました。

本格的に受験勉強に取り掛かったのは、10日ほど前からです。勉強の内容は、参考書の図解をメインに読みながらキーワードにマーカーペンで線を引き、用語や数値を覚えてくといったことをやりました。

受験日の3日前から過去問題に取り掛かり、特に4、5,6問目を重点的に勉強しました。

学科試験に比べれば、勉強時間は多くとりましたが、学科試験の過去問題をやった時のように、答え合わせまで含めてまとまった時間を確保してから勉強に取り掛かる必要はなく、空き時間を有効に使って勉強ができたので、それほど試験勉強に時間を掛けたという印象はありませんでした。

私は上記で紹介した参考書以外の試験勉強は何もやっていませんので、参考書1冊で合格することは十分可能です。

これから実地試験にチャレンジするけど、何から手を付ければよいかわからないという人の参考書選びと勉強方法の役に立てばと願っています。

私の参考書選びや勉強方法がすべての人にあっているとは思いませんので、自分には合わないと感じた方は、まずは自分に合った参考書を探してみてください。

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